エンタープライズにおけるサービスとは、エンドユーザーに有益な機能を提供するエンティティです。たとえば、電子メール、ERP、CRMアプリケーション、オンライン・バンキング、オンライン・ストア、オンライン株式取引などがあります。通常、これらのサービスの使用中には、次のような共通の問題が発生します。
これらの問題は、エンタープライズで実行されるビジネス機能やアプリケーションを表すサービス・モデルを1つ以上定義することで解決できます。サービス・モデルを定義するには、共通のエンドユーザー機能をシミュレートするサービス・テストを1つ以上作成します。サービス・テストを使用すると、重要なビジネス機能のパフォーマンスおよび可用性を測定し、問題が発生したときにはアラートを受信し、共通の問題を特定し、障害の原因を診断することができます。サービスの監視は、確実に事業目標を達成し、品質保証契約を遵守するのに役立ちます。
サービスは、データ・センター内の1つ以上の基本的なシステム・コンポーネントによってサポートされます。たとえば、ホスト、データベース、アプリケーション・サーバーなどです。システムとは、1つ以上のサービスを集合的にホストする複数のターゲットの論理グループです。システム内のターゲットは相互にリレーションシップおよび関連付けを持つことができます。1つのシステムが1つ以上のサービスをサポートできます。各種システム・コンポーネント間の関連付けを定義し、トポロジ・ビューアを使用してコンポーネント間のリレーションシップを表示できます。詳細は、「トポロジ・ビューアの使用方法について」を参照してください。
サービスを監視するには、次のことを定義します。
可用性: ある時点にエンドユーザーがサービスを使用できるかどうかを示します。通常は、サービスを使用できる必要のある最小限の時間の割合が品質保証契約で定められています。
パフォーマンス: サービスにアクセスするユーザーが体験するレスポンス時間。サービスのパフォーマンスが低い場合、サービスの可用性に影響を与えることがあります。複数のステップを踏んでサービスにアクセスする場合や、サービスが複数のビジネス機能を提供している場合には、レスポンス時間の測定値を複数得ることができます。サービスを構成する基本的なシステム・コンポーネントのパフォーマンスも、パフォーマンスの基準となります。たとえば、電子メールの送信やサーバーへの接続に要する時間です。
使用状況: サービスに対するユーザー・アクティビティのレベルを示します。サービスの使用状況は、サービスのパフォーマンスに直接関係することがあります。サービスのパフォーマンスが低い場合、サービスの使用率の高さが原因として考えられます。管理者は、使用状況データを確認してパフォーマンスの問題を診断し、適宜対処することができます。
要件に応じて様々なタイプのサービス・モデルを定義できます。定義可能なサービス・モデルのタイプを次に示します。
汎用サービス: 汎用サービスとは、Enterprise Managerで作成できる単純なサービス・モデルです。1つ以上のサービス・モデルを定義するには、重要なビジネス機能を表すサービス・テストを定義します。
集約サービス: サービスを他のサービスと論理的に組み合せて、集約サービスを構成できます。各下位サービス自体が集約サービスまたは汎用サービスでもかまいません。集約サービスには、サービスを1つ以上含める必要があります。集約サービスの可用性、パフォーマンスおよび使用状況は、集約サービスを構成するサービスの可用性、パフォーマンスおよび使用状況に基づいて判別されます。
Webアプリケーション: Webアプリケーション・サービスと呼ばれる特殊なタイプのサービスを定義してWebトランザクションを監視することもできます。詳細は、「Webアプリケーションの管理について」を参照してください。
要件に応じて他のサービス・モデルを定義できます。
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