Enterprise Manager Grid Controlの根本原因分析(RCA)機能を使用すると、影響を受けるサービスで使用されるシステム・コンポーネントの可用性、パフォーマンスおよび構成に関するデータをフィルタ処理して、サービス障害を分析できます。これにより、サービス障害の原因のように見えても、実は問題の本当の根本原因から生じる副作用や症状にすぎないような問題を解消することが可能になります。
RCAにより、管理者はサービスの問題を集中的に評価し、問題の原因と修正処理をより迅速に識別することができます。RCAを使用すると、複雑な集約サービスの問題(コンポーネント障害やハードウェア、ソフトウェアまたはネットワーク自体の冗長性の問題など)を識別できます。
根本原因分析の処理は、サービス障害イベントの発生によってトリガーされます。イベントが発生すると、根本原因分析(RCA)では分析の実行に必要なすべてのデータが使用できるかどうかを確認します。使用できない場合、RCAプロセスはデータがシステムに配信されるのを待ちます。待機期間が過ぎると、分析を実行します。データがまだ使用できない場合、サブツリーの該当領域はそれ以上調査されず、サービス障害の原因なのか、本当の根本原因から生じた症状なのかは特定できません。処理の詳細は、「根本原因分析の処理について」を参照してください。
RCA機能は、サービス・トポロジ・ビューアを使用して確認できます。サービス・トポロジ・ビューアには、サービス自体、およびサービスとその他のサービス、システムおよびインフラストラクチャ・コンポーネントとの関係がグラフィカルに表示されるほか、RCAで識別された原因がハイライト表示されます。トポロジ・ビューアの詳細は、「トポロジ・ビューアの使用について」および「サービス・トポロジの表示」を参照してください。
RCAでは、サービスと定義済のコンポーネント・テストのステータスを監視します。コンポーネント・テストは、サービスが依存するキー・コンポーネントの側面をテストするものです。コンポーネント・テストを追加するには、メトリックを選択し、メトリック・キーのしきい値を設定します。RCAを実行すると、キー・コンポーネントとコンポーネント・テストのステータスが評価され、違反があれば、考えられる根本原因として報告されます。サービス障害アラートに関して送信される通知に分析の詳細を含めることもできます。
RCAは、大規模な依存トポロジを横断して問題の領域を素早く識別し、サービス障害の考えられる原因を通知する機能を備え、他の方法では困難な手動タスクを自動化します。
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