ジョブ・システムでは、ジョブの実行に関して2つの異なる動作モデルがサポートされます。各モデルは、異なる状況に対して固有の柔軟性および適用性を提供します。
複数実行処理の実行: N個のターゲットがあるターゲット・リストを持つジョブを発行します。Nは任意の数値です。ジョブが発行されると、実行ごとにN個の独立した実行処理が作成され、各実行が1つのターゲットに対して動作します。
単一実行処理の実行: N個のターゲットがあるターゲット・リストを持つジョブを発行しますが、実行当たり1つの実行処理のみ作成されます。
次の図に示すように、ジョブはT1、T2およびT3という3つのターゲットに対して実行されます。ジョブは毎日実行されます。ジョブが発行されると、ターゲットT1に対してE11、ターゲットT2に対してE12、ターゲットT3に対してE13という3つの実行処理が作成されます。実行処理のセット(E11、E12およびE13)は月曜日のジョブ実行を構成します。
火曜日にジョブが再び実行され、さらに3つの実行処理(E21、E22およびE23)が作成され、各実行処理が異なるターゲット(T1、T2およびT3)に対して独立して動作します。この実行処理のセットが火曜日のジョブ実行になります。

前の例と同様に、ジョブは3つのターゲットに対して実行されます。ただし、単一実行処理の実行では、各実行が1つの実行処理からのみ構成されます。月曜日には、3つのターゲットすべてに対して動作する実行処理(E1)のみ存在します。火曜日には、3つのターゲットすべてに対して動作する別の実行処理(E2)が存在します。

複数実行処理の実行は、ターゲットとタスク間に依存性がない場合に使用します。通常、完全に独立した形式で複数のターゲットに対して動作できるジョブを作成する場合は、これらを複数実行処理の実行として定義する必要があります。たとえば、OSコマンド・ジョブを作成する場合は、ps -ef | grep oracleなどのコマンド・パラメータを使用して複数のターゲットに対してジョブを発行すると、コマンドはすべてのターゲットに対して独立して実行されます。ジョブの実行が完了するために、すべての実行処理が正常に完了する必要はありません。このジョブ・モデルは、1つのターゲットの管理エージェントがダウンし、1つの実行処理に障害が発生してもジョブの実行が阻止されないような状況に役立ちます。
単一実行処理の実行は、ターゲットとタスク間に依存性がある場合に使用します。ジョブで依存タスクを実行する必要がある場合は、単一実行処理の実行モデルを使用してジョブを定義します。たとえば、最初のターゲットに対してタスク1を実行し、そのタスクが正常終了したか失敗したかに応じて第2のターゲットに対してタスク2を実行し、タスク2が正常終了したか失敗したかに応じて第3のターゲットに対してタスク3を実行するジョブを定義するとします。このように、依存タスクから構成されるジョブ・ワークフローがある状況では、単一実行処理の実行モデルに基づいてジョブを作成します。
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