コンポーネントについて

プロビジョニングにおけるコンポーネント(すなわちソフトウェア・コンポーネント)という用語は、Linuxオペレーティング・システム・ソフトウェア、Oracleソフトウェアおよびその他のサード・パーティ・ソフトウェアのアプリケーションに使用されます。これらのアプリケーションは、特定製品のリリース・バージョン、パッチ・バージョン、ベンダーがパッケージ化またはリリースして特定のソフトウェア・コンポーネントのセットが組み込まれているソフトウェア・バンドルです。

このようなソフトウェア・コンポーネントは、ソフトウェア・ライブラリ内で個別に保守されます。

ソフトウェア・コンポーネントは、イメージの基本要素です。インストール・ファイルや命令セットなど、マシンのプロビジョニングに使用されるバイナリはすべて、コンポーネントとしてパッケージ化されます。コンポーネントによって他のコンポーネントが参照される場合があります。また、コンポーネントは複数のイメージで再使用できます。プロビジョニングでは、コンポーネントをそのタイプやプロパティに従って分類できます。また、独自のコンポーネントを定義し、それを「汎用コンポーネント」タイプとして分類して、要件にあわせてカスタマイズすることもできます。

注意: OracleComponentsフォルダは、プロビジョニング・アプリケーションによって作成された内部コンポーネント(ユーザーが作成したコンポーネント以外)を格納するために使用されます。たとえば、デフォルト・イメージのコンポーネントはこのフォルダに格納されます。このフォルダに含まれているコンポーネントは変更しないでください。

次の表で、ユーザーが作成および保守できる各種コンポーネント・タイプについて説明します。

コンポーネント・タイプ 説明
汎用コンポーネント 通常、ユーザーが特定の目的のために作成するコンポーネントで、他の既存コンポーネント・タイプの下には分類できないコンポーネント。
Linux ディスク・レイアウト Linuxハードディスク・レイアウトを定義するコンポーネント。
Oracle Databaseクローン Oracleデータベースの作成に使用されるコンポーネント。このようなデータベースは、既存のOracleデータベースをクローン化して作成されます。
Oracle iASクローン

Oracle Internet Application Serverの作成に使用されるコンポーネント。このようなアプリケーション・サーバーは、既存のOracle Application Serverをクローン化して作成されます。

コンポーネントの説明(説明ページのコンポーネントの属性)の変更では、そのコンポーネント自体のバージョンはアップグレードされません。

ハードウェア・プロファイル CPU、RAM、ネットワーク・アダプタ情報など、特定のイメージに適合するハードウェア・サーバーのコンポーネント。
RedHat Linuxオペレーティング・システム

Linuxオペレーティング・システムの作成に使用されるコンポーネント。

コンポーネントの説明(説明ページのコンポーネントの属性)の変更では、そのコンポーネント自体のバージョンはアップグレードされません。

Oracle CRSクローン

Oracle Cluster Ready Services(CRS)の作成に使用されるコンポーネント。このようなコンポーネントは、Oracle CRSホームをクローン化して作成されます。

コンポーネントの説明(説明ページのコンポーネントの属性)の変更では、そのコンポーネント自体のバージョンはアップグレードされません。

注意: 作成される最初のコンポーネントのバージョンは0.1です。このコンポーネントの構成プロパティ、参照またはファイル・アップロードに対して重要な変更が行われると、バージョンが.1上がります。

各コンポーネントに対して、コンポーネントの機能を決定するディレクティブを指定できます。ディレクティブは、イメージまたはコンポーネントのステージング、インストール前、インストール時またはインストール後の命令セットとして使用されます。ディレクティブは通常、スクリプト・ファイルといくつかの引数で構成されます。

注意: 必要なディレクティブのタイプは、コンポーネント・タイプによって異なります。

コンポーネントの状態

コンポーネントの状態は、次のいずれかです。

コンポーネントの状態 説明
不完全 各コンポーネントの状態は、ユーザーが指定する詳細によって決まります。コンポーネントを使用可能な状態にするには、プロビジョニング・アプリケーションに対して有効な詳細を提供する必要があります。必要な詳細が提供されないか、または無効な場合、そのコンポーネントは「不完全」と呼ばれます。
準備完了 コンポーネントを選択し、「表示」または「編集」をクリックすると、そのコンポーネントが「不完全」状態である理由がわかります。たとえば、作成したディレクティブについて、作成時にファイルまたはスクリプトを指定していなかったために、そのディレクティブが「不完全」と識別されていることがわかる場合があります。
アクティブ コンポーネントが必要なすべての情報で構成されている場合、そのコンポーネントは「準備完了」状態になります。準備完了状態のコンポーネントはすべて、手動でアクティブ化する必要があります。プロビジョニングに使用できるのは、アクティブ・コンポーネントのみです。
非アクティブ

コンポーネントがプロビジョニングに使用できる状態でないと判断した場合は、そのコンポーネントの状態をアクティブから非アクティブに変更できます。

「非アクティブ」状態に変更できるのは、コンポーネントがアクティブの場合のみです。

注意: コンポーネントを削除するときは、そのコンポーネントが他のコンポーネントから参照されていないことを確認してください。コンポーネントを削除すると、再度リカバリすることはできません。コンポーネントの表示または編集時に「参照しているコンポーネント」をクリックすると、参照しているすべてのコンポーネントを検索できます。

コンポーネントの成熟度

コンポーネントは、次のいずれかの成熟度レベルにグループ化できます。

成熟度 説明
未テスト コンポーネントの最下位成熟度レベルを表します。
ベータ コンポーネントはステーブルだが、本番用に完全には準備ができていないことを示す成熟度レベルを表します。
製品 コンポーネントの最上位成熟度レベルを表します。

アプリケーションのユーザーには、プロビジョニング・アプリケーションが正しく動作し、インストールおよび構成アクティビティが成功するように、コンポーネントをテストする責任があります。

Oracleソフトウェア・ライブラリ内のコンポーネントには、適切な成熟度レベルを設定できます。また、テスト結果に基づいて、コンポーネントを適切な成熟度ステータス(上位または下位)に手動で変更することもできます。

注意: コンポーネントを更新するたびに、成熟度レベルは「未テスト」に自動的にリセットされます。そのコンポーネントの成熟度は、内容に応じて手動で変更する必要があります。

コンポーネントの作成方法と編集方法の詳細は、「ヘルプ」をクリックしてください。

関連トピック

プロビジョニングについて

コンポーネントについて

管理タスクについて

イメージについて

新規コンポーネントの追加

新規ディレクティブの追加

ソフトウェア・ライブラリの構成

Enterprise Managerの情報ロードマップ