「Oracleホームのクローニング」アプリケーションを使用して、次のクローニングを実行できます。
ソース・ホスト上のOracleホームを、同一または別個の接続先ホストにクローニング。
Oracle Databaseインスタンスを既存のOracleホームにクローニング。
Oracleホームが既知の状態(たとえば、特定のインストール・オプションを選択し、必要なパッチを適用してテストを完了した状態)にあることを確認した後、そのOracleホームを1つ以上のホストにクローニングする場合があります。
注意: クローニング・ジョブの完了後、接続先ホストでroot.sh スクリプトを実行する必要があります。これは、Windows以外のプラットフォームの場合のみ必要です。
クローニングを使用したReal Application ClustersおよびApplication Serverのプロビジョニングの詳細は、OTNでホワイトペーパーであるクローニング・ベスト・プラクティスを参照してください。
クローニング操作を開始する前に、次の前提条件が満たされていることを確認してください。
ソースおよびターゲットの接続先を管理するためのGrid Controlが適切に設定されていること。
読取り/書込み権限のある有効なソースOracleホームが存在していること
クローニング済インスタンスをクラスタに接続する必要がある場合は、クローニング済インスタンスが置かれるファーム内にそのようなクラスタがすでに存在していることを確認します。
| Oracle製品 | バージョン | クローニングに必要なエージェントの最小リリース |
|---|---|---|
| Database | 9.2.0.x以上 | 10.1(そのunzipリリースが5.41より高い場合) |
| Database | 10.1.x | 10.1 |
| Database | 10.2.x | 10.1 |
| RACデータベース | 10.2.x | 10.2 |
| Oracle Clusterware | 10.2.x | 10.2 |
| Application Server(J2EEのみ) | 9.0.4.x以上 | 10.1 |
| Application Server(すべてのインストール・タイプ) | 10.1.2.x | 10.2 |
| Application Server(すべてのインストール・タイプ) | 10.1.3 | 10.2 |
クローニングの詳細は、Oracle Enterprise Manager概要を参照してください。
Oracleホームをクローニングする利点は次のとおりです。
Oracleホームのクローニング・ツールを使用してソースのOracleホームをクローニングすると、ソース・ホームのパッチと設定がすべて新しいホームにシームレスにクローニングされます。クローニング操作は一般に、新しいホームを手動で作成してからソース・ホームのパッチと設定のすべてを新規ホームに適用するよりも、短時間でエラーも少ない操作です。
Oracleホームのクローニングには、Enterprise Managerのジョブ・システムを使用します。これによって、1回のクローニング・ジョブでソース・ホームを複数のホストおよびホームにクローニングすることが可能です。これは、各ホストに接続し、Oracle Universal Installerを実行してホームをインストールするよりも、短時間で行うことができます。
「Oracleホームのクローニング」アプリケーションの使用方法の詳細は、「Oracleホームのクローニング」を参照してください。
この項では、Enterprise ManagerでOracleホームの準備およびクローニングが行われる方法を理解するために役立つ情報を記載します。
注意: この方法によるOracleホームのクローニングは、ほとんどのOracle製品に対して有効です。
クローニングのソースOracleホームを準備するため、Enterprise Managerによりソースでprepare_clone.plスクリプトが実行されます。これは、クローニングのソースを準備するPerlスクリプトです。このスクリプトによって、クローニングに必要な情報のスナップショットが作成されます。通常、このファイルの場所は$ORACLE_HOME/clone/bin/prepare_clone.plです。
このフェーズでは、prepare_clone.plによってソースOracleホーム内のファイルが解析され、必要な値が抽出されて格納されます。渡されるパラメータの詳細は、各製品のクローニングに関するドキュメントを参照してください。
接続先Oracleホームでは、Enterprise ManagerによりOracleホームが解凍され、clone.plが実行されます。これは、Oracle Universal Installerおよびその他の各種ユーティリティを必要に応じて呼び出してクローニング操作のすべての部分を自動的に実行するPerlスクリプトです。このスクリプトはOracle Universal Installerのクローニング機能を活用し、Oracle Universal Installerで見逃された可能性のある詳細情報を扱います。このスクリプトにより、ホームがクローニングされるボックスの中央インベントリ、およびOracleホーム・インベントリ($ORACLE_HOME/inventory)が更新されます。
クローニング用にPerl 5.6以上がインストールされている必要があります。また、適切なperl実行ファイルへのパス環境変数が正しく設定されていることを確認する必要があります。
注意: クローニング操作中、クローニング済のホームには追加のファイルが作成されるため、クローニング済のホームとソース・ホームの大きさは異なります。
Enterprise Managerによりクローニング可能なホームとして認識されるOracleホームは、いずれもクローニングできます。
Enterprise Manager Grid Control 10g R2は、ほとんどのOracle製品を即時クローニング可能であると認識します。つまり、ほとんどのOracle製品のインストール済Oracleホームは最初からクローニング可能な状態になっているため、クローニング操作を実行するための追加のサポート・ファイルは必要ありません。次の表に、このリリースのGrid Controlに対応する即時クローニング可能なOracle製品(およびそれらのリリース)を示します。
| Oracle製品 | バージョン |
|---|---|
| Database | 9.2.0.x、10.1.x、および10.2.x |
| RACデータベース | 10.2.x |
| iAS(Oracle Internet Application Server) | 9.0.4.x、10.1.2.x、10.1.3.x |
| Oracle Clusterware | 10.2.x |
ただし、Database 9.2.0.xおよびApplication Server 9.0.4.xのOracleホームをクローニングする場合、クローニング操作の開始前に、適切なクローン・サポート・ファイルを使用してGrid Controlにパッチを適用する必要があります。クローン・サポート・ファイルは、Grid Controlに適用する必要のある単発パッチとしてリリースされ、OracleMetaLinkで入手可能です。
クローン・サポート・ファイルは、通常、これらの製品(Database9.2.0.xまたはApplication Server 9.0.4.x、あるいはその両方)のそれぞれに対する最新のパッチ・セットのリリース後にリリースされます。即時クローニング可能でないOracleホームをクローニングする場合は、このような(クローニングのサポートが組み込まれていない)Oracle製品に対する最新のサポート・ファイルをOracleMetaLinkからManagement ServiceのOracleホームにダウンロードしておく必要があります。また、Oracle製品がManagement Serviceと同じプラットフォーム上で稼働していることも確認する必要があります。
重要: これらの製品のクローン・サポート・ファイルはGrid Controlとともにパッケージ化されていますが、OracleMetaLinkで入手可能な最新バージョンのクローン・サポート・ファイルを常にチェックすることをお薦めします。
注意: パッケージ化されているクローン・サポート・ファイルは、Grid Controlのプラットフォームに固有のものです。
たとえば、Management ServiceがSolarisプラットフォーム(SPARC)にインストールされている場合、Solarisプラットフォームで稼働するOracle製品に対するクローン・サポート・ファイルを、Management Serviceホームにインストールします。これらの製品のクローン・サポート・ファイルによって、Management Serviceプラットフォーム上の製品のOracleホームをクローニングすることが可能になります。
別のプラットフォーム上にあるこのような製品のOracleホームをクローニングする際に、そのプラットフォーム上の製品のクローン・サポート・ファイルがインストールされていないことを示すメッセージが表示される場合があります。このような場合は、そのプラットフォーム上の製品の適切なサポート・ファイルを、Management Serviceホームにインストールする必要があります。
クローン・サポート・ファイルがインストールされていないというインストール・エラー・メッセージを受け取った場合、そのプラットフォーム上の製品のクローン・サポート・ファイルが、このEnterprise Managerのリリース後に使用可能になっている可能性があります。OracleMetaLinkからその製品の最新のクローン・サポート・ファイルをダウンロードして、インストールを再試行してください。Enterprise Managerでその製品のOracleホームをクローニングできるようになります。
各プラットフォームでの様々なリリースの製品に対応する最新のクローン・サポート・ファイルは、OracleMetaLinkからダウンロードできます。
OracleMetaLinkでこれらのクローン・サポート・ファイルを見つけるには、次のようにします。
http://metalink.oracle.comにアクセスし、「Patches and Updates」の下の「Advanced Search」オプションに移動します。
ドロップダウン・リストから「Enterprise Manager Grid Control (emgrid)」製品を選択します。
適切なリリース、プラットフォームおよびパッチ・タイプを選択します。
「Description」フィールドに「Clone Support Files」と入力し、「Search」をクリックします。パッチのリリース・ノートに、最新のクローン・サポート・ファイルをManagement Serviceホームにインストールする手順が記載されています。
Grid Controlの「プロビジョニング」アプリケーションは、クローン・コンポーネントの作成に役立ちます。作成したクローン・コンポーネントは、ソフトウェア・ライブラリに格納できます。「プロビジョニング」アプリケーションを使用すると、次のクローン・コンポーネントを作成できます。
Oracle iASクローン
Oracle Databaseクローン(ここでのDatabase CloneはDatabaseのOracleホームのクローニングのみに相当し、データベース・インスタンスのクローニングには相当しません。)
Oracle Clusterwareクローン
Oracleソフトウェア・ライブラリは、様々なバージョンのソフトウェア・バイナリを格納し、これらのソフトウェア・コンポーネントのリポジトリとして使用されます。詳細は、「コンポーネントについて」および「ソフトウェア・ライブラリの構成」を参照してください。
このリリースのGrid Controlでは、次のApplication Server 10.1.2.0.2中間層インストール・タイプをクローニングできます。
J2EE and Web Cache中間層
Portal and Wireless中間層
Business Intelligence and Forms中間層
Business Intelligence and Forms
Oracle Application Server Forms and Reports Services。このリリースでは、このコンポーネントはOracle Application Serverに付属の個別のCD-ROMに収録されています。
Business Intelligence Services。このリリースでは、このコンポーネントはOracle Application Serverに付属の個別のCD-ROMに収録されています。
Oracle Databaseホームのクローニングでは、Oracleホームをクローニングした後、Database Configuration Assistant(DBCA)を使用して、新規Oracleホームに新しいデータベース・インスタンスを作成できます。あるいは、Enterprise Managerのデータベースのクローニング・ツールを使用して、ソース・ホーム・データベース・インスタンスを新規Oracleホームにクローニングできます。詳細は、「データベースのクローニング」を参照してください。
関連トピック
ソフトウェア・ライブラリからのOracleホームのクローニング
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