今日のソフトウェア・システムは非常に複雑で、多数のマシンに複数のコンポーネントがインストールされています。これらの様々なコンポーネント層が連携して1つのシステムとして機能しています。システム全体をアップグレードするためには、システムの複数層という性質を考慮して、規定の順序でステップおよびプロシージャを実行する必要があります。システムのアップグレードのワークフローは、システムの設計およびコンポーネント間の関係によって異なります。これを解決するため、オラクル社は、1つのコンポーネントまたは1つのホームを1回でアップグレードするためのツール(インストーラ/アップグレード・アシスタント)を提供しています。複数のホームをアップグレードする際の調整および自動化は行われません。1つのボックス、1つのホームの単純なインストールの場合はこれで十分ですが、複雑なアップグレード・シナリオは自動化されません。この問題は、パッチ適用などの他のライフ・サイクル管理領域でも同様です。オラクル社は、パッチ適用など、1つのホームに対して1つの特定タスクを実行するためのツールは提供していますが、その他の必要なタスクおよびプロシージャすべてをシームレスなプロセスに統合するようなフレームワークはまだありません。
デプロイメント・プロシージャ・マネージャは、複数のホーム上で実行可能なタスクを自動化、調整および追跡するためのフレームワークを提供することで、この問題に対処しています。
デプロイメント・プロシージャ・マネージャを使用すると、プロビジョニング、パッチ適用、アップグレードなどの複雑なソフトウェア・ライフ・サイクル管理アクティビティをGrid Controlコンソールから実行できます。デプロイメント・プロシージャ・マネージャには、複数のOracleホーム上で実行可能なタスクを自動化、調整および追跡するためのフレームワークが備わっています。デプロイメント・プロシージャ・マネージャによって個々のインストーラ、アップグレード・アシスタント、カスタム・スクリプトおよびユーティリティが互いに調整されるため、1つのコンソールからシステム全体をアップグレードできます。
特定のライフ・サイクル管理アクティビティで実行する必要のあるすべてのタスクのワークフローが、デプロイメント・プロシージャ内にカプセル化されます。デプロイメント・プロシージャとは、階層構造になった一連のプロビジョニング・ステップであり、各ステップには一連の他のステップが含まれることもあります。デプロイメント・プロシージャにより、特定のアプリケーションおよびプロシージャを構築できるフレームワークが提供されます。
オラクル社提供の標準的なプロシージャはカスタマイズおよび調整することができます。デプロイメント・プロシージャ・マネージャはEnterprise Managerジョブ・システムおよびソフトウェア・ライブラリと相互作用し、Enterprise Managerエージェントによってターゲット上で様々なタスクが実行されます。
デプロイメント・プロシージャ・マネージャは、次の3つのコンポーネントで構成されます。
コンソール: デプロイメント・プロシージャをカスタマイズ、監視および実行できるUIです。
エンジン: デプロイメント・プロシージャにより定義された個々のステップを調整する主要なプロセスです。EMにより提供される基礎となるサービスと相互作用することにより、デプロイメント・プロシージャの実行を駆動し、追跡します。
デプロイメント・プロシージャ・マネージャは、バージョン10.2.0.2.0以上のエージェントにより管理されているターゲット上で動作します。エージェントが10.2.0.1.0(またはそれより低いバージョン)の場合、デプロイメント・プロシージャ・マネージャの特定の機能は、エージェントが10.2.0.2.0の管理サーバーにアップロードされても動作しません。
プロビジョニング・アプリケーションでは、次のオペレーティング・システムの32ビットおよび64ビットの変数をプロビジョニングできます。
Oracle Enterprise Linux 4.0アップデート4以上
RedHat Enterprise Linux(RHEL)4.0アップデート2以上
RedHat Enterprise Linux(RHEL)3.0アップデート6以上
Suse Linux(SLES)10
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